・女性の派遣営業って実際どうなの?
・派遣営業の仕事内容は?
・どんな人が向いてるの?
・家庭と仕事の両立はできそう?
・ノルマを達成し長く続けることはできるの?
記事の後半ではこの7年間、500人以上の派遣スタッフの方を採用し管理してきた経験から他ではどこも話していないようなリアルな内容をぶっ込んでいきます。
【女性の派遣営業職】はじめに
女性の派遣営業はどうなのか?
その疑問に対しての答えは、女性が活躍できる可能性は高いと感じています。
なぜなら、派遣会社に登録にくるスタッフさんは女性が多いため、女性社員が対応したほうが話しやすい、安心しやすいと感じる人が多いためです。
派遣営業はスタッフさんを派遣先に多く派遣し、長く働いてもらうことで売上を確保していきます。
長くスタッフさんに定着してもらうために大切なことは、働く上での求職者の本音を把握することです。
派遣先での「仕事の定着率」をあげるためには、求職者の想いをミスマッチさせることなくその人にあった仕事を紹介することが大事ですね。
【仕事内容は】
派遣営業職の仕事は大きく分けて4つあります。
・新規営業
・マッチング(スタッフ面談)
・書類作成
・アフターフォロー
営業をかけて新しいお客様を開拓する仕事はどの営業職でも関わってくる業務ですが、スタッフ面談(マッチング)や顧客フォローは人材派遣業ならではのお仕事ですね。
会社によってはどの仕事にウエイトを置いて任せてくれるか、どの仕事に自身の裁量をもって任せてくれるかはさまざまです。
まずは仕事内容を具体的に解説していきます。
新規営業
新規の顧客獲得を目的とした営業活動になります。
派遣会社に登録したスタッフさんを紹介する派遣先企業を探す仕事になります。
営業方法はテレアポや飛び込み営業が主流です。
派遣先企業がないことにはスタッフさんを紹介できないため、まずは新規の顧客をどれだけ獲得できたか?
新規の派遣先の案件数が、個人の仕事に対する評価においても非常に重視されるポイントになります。
マッチング(スタッフ面談)
企業が募集する仕事内容(スキル・経験)にあう派遣社員を紹介します。
派遣に登録する人のなかには、自身の経験がどう活用できるかが分からない人もおられます。スタッフ面接では派遣社員の経験や希望を確認しその人にあった企業を紹介していきます。
スタッフ面接の場面で女性の人材派遣営業職は重宝されます。
女性がもつ持ち前の細やかな気配りや、かゆいところに手の届くサポートで、派遣社員のスムーズな就業を助けます。
書類作成
派遣の営業職は書類作成へのウエイトが業務の大半を占めます。
主な書類作成の内容は、
・スタッフ面談後の提案資料(経歴書の作成)
・新規スタッフの契約書
(※契約書はフォーマットがあり指定の場所に入力することがほとんどです。)
・見積書の作成
・社内報告書の作成 など
事務員さんが多く在籍している会社であれば、これらの作業は事務員さんがしてくれる場合もあります。
しかし、業務の効率化やよりスピーディーな対応が必要な際は、これらの作業を担当の営業が行うことも珍しくありません。
新しく派遣登録をした派遣社員の特性、適した職場を提案する「マッチング」はスピードが命です。
アフターフォロー
人材派遣業におけるアフターフォローは、業務の大きなウエイトを占める仕事ではありませんが、非常に重要な仕事です。
なぜなら、派遣社員を紹介したきりで担当の営業マンがその後の派遣社員の様子や、派遣先担当者との連携を密にとらないことには双方からの信頼関係を築けないからです。
働く前にどれだけ入念なマッチングを行っていたとしても、実際の現場で働いてみた感想は必ず違います。
実際に働いてからのギャップを担当営業が解消することで離職を防ぎ、派遣先企業との信頼関係を構築していきましょう
人材派遣営業はきつい?デメリットは?
私が人材派遣の営業する中で、新規の企業訪問が一番ハードだと個人的に感じています。
なぜなら、派遣先企業は派遣営業の訪問に慣れてしまっているため派遣営業の訪問を即座に断ることが多いです。
新規の取引ができた後も、常に派遣先と派遣スタッフの間での調整業務が必須になります。派遣スタッフから「もう、辞めたいです・・・」派遣先企業からは、「頑張ってくれているので続けてほしい」そんな両者の想いを調整する業務も大変ですね。
具体的にどう大変かを解説していきます。
ノルマが厳しい
入社1年後の売り上げ目標として
・月のスタッフの稼働人数を20名。
・月の売り上げ400万以上 など
があります。
ひと月20名の稼働は簡単そうに見えて以外に難しいです。
なぜなら、派遣スタッフさんを長期で長く同じ就業先で働いてもらうことは難しいからです。
派遣という性質上、期間が定められた雇用のためスタッフさん自身もまた企業側も長期雇用を目的としていない場合もあるため、安定して20名の稼働というのはなかなか厳しい数字になっています。
ノルマ達成のためには、安定して案件をいただける企業を多数新規開拓していく必要があります。
労働時間が長い
入社後すぐに新規営業をメインに動いていきますが、新規営業を終えた後の訪問先データのまとめなどは営業から帰宅してからの作成となります。
そのため、労働時間がどうしても多くなってしまいます。
また、新規開拓が成功し案件を獲得できたあとは求人票の作成、スタッフ面談、スタッフの提案など、仕事内容が多岐にわたってきます。
さらに、管理スタッフが増えてくると派遣スタッフの仕事が終わった後に電話での相談があり必然的に労働時間が多くなってしまいます。
派遣スタッフのフォローがきつい
営業担当は派遣スタッフにとっての相談役のため「会社での人間関係の相談」「仕事についていけない」など、さまざまな相談を聞くことになります。
なかには、ただのワガママを伝えてくるようなときもありますので、相談の取捨選択などを迫られるときもあります。
ですが、スタッフさんはあくまで対等とはいえ派遣会社にとっては顧客的な存在なのでむげにはできません。
日々のさまざまな相談内容に対して自分なりの答えをもっておくようにしましょう。
派遣先への対応が大変
派遣先からも紹介したスタッフの能力が低い、休みが多いなどのクレームを持ち込まれることがあります。
また、なかにはちょっとした理由で派遣先をすぐに辞めてしまうスタッフさんもいます。
ただ、派遣先をスタッフが自分から辞めたいという分には問題ないのですが、スタッフはまだ続けたい。企業からは明日から来なくて良い。
そう言われた場合の板挟みが一番しんどいですね。
なぜなら、まだ働きたいスタッフを期間満了前に退職とする場合には企業に期間分の休業補償を交渉しなければなりません。
そういった企業とスタッフの間にたっての交渉はなかなか神経をすり減らしてきついことが多いですね。
人材派遣営業のメリット?やりがいは?
人材派遣はさまざまな業界と関われるのが最大のメリットです。
コロナで旅行業界などは大打撃を受けました。しかし、人材派遣業はさまざまな業界への営業が可能です。いろんなリスクを考えて訪問する業界を分散させることで不況にも強い業界だと言えます。
また、派遣を使っている企業は大手企業が多いため、大手企業と関われることもメリットのひとつです。
最初の1年はしんどいと感じるかもしれませんが、人脈ができて来ましたら人から人に案件を紹介いただいたり、スタッフさんから新しいスタッフさんを紹介頂いたいたりと人脈が増えれば増える程、やりがいが増えて来ますね。
達成感を得やすい
人材派遣の営業はどんな業界にも新規営業がチャレンジができるため、自分の考えや提案1つでさまざまな成功事例を掴むことが可能です。
また、派遣スタッフと派遣先企業のベストなマッチングができたときは双方から感謝をされるためやりがいを感じることができますよ。
人脈が広がる
派遣先企業の社長や管理職・人事責任者などの重要な役職やポストに就く方と面識をもてることは自分自身の成長にもつながりますね。
自分より上の立場の方と接することで自身の考え方など刺激を頂けるときがあります。
人脈の広がりとともに、自身の成長に繋がっていけばより素敵な人と出会える可能性も高くなりますよね。
派遣営業に必要なスキル
では、派遣営業に必要なスキルは一体どんなものでしょうか。
派遣営業に必要なスキルは以下の5つになります。
・コミュニケーション能力
・調整力
・書類作成などの事務処理スキル
・読解力ー法律の理解
・相手を見極める
それぞれ一つずつ解説していきますね。
コミュニケーション能力
コミュニケーションの話ではどちらかというと伝える力がピックアップされることが多いかと思います。
しかし、派遣営業の仕事では自分の思いや考えを相手に伝えるというよりも、相手の話を聞けるヒアリング能力の方が大事です。
なぜなら、スタッフさんの要望や課題を見極めることでより最適な派遣先の紹介が可能にななります。
また派遣先からの情報を収集する上でも役立つからです。
アウトプットではなく、インプットの能力が問われるという部分は押さえておきましょう。
調整力
派遣先企業とスタッフのマッチング、その後のフォローを行う派遣営業は調整力が必要になります。
マッチングの際には派遣先企業とスタッフ、双方の要望に沿えるよう派遣先を決める必要があります。
このマッチングがうまくいかなければ企業とスタッフにとって不本意な結果を生む可能性があります。
そうならないためにもそれぞれの要望をきちんと理解し最適解を見つけ出さなければなりません。
さらにマッチング後のフォローでは派遣スタッフが快適に働けているのかを本人だけでなく企業側にも確認することもあります。
また、何か問題があれば両者の間に入り、双方が良い関係で働けるように意見をすり合わせていく力が必要です。
それらをこなしていくためには3者(派遣先・スタッフ・自分)の予定を組むスケジュール管理能力が必要です。
書類作成などの事務処理スキル
派遣営業はさまざまな書類作成をする機会がたくさんあります。
作成するのは営業先で提案するための資料(スタッフの経歴書)や社内週報などです。
特に新規獲得のための営業活動では資料を見せての説明が必要になります。
その際、資料が相手に伝わりにくいものになっていては契約を獲得することは難しいですよね。
相手にとって読みやすく理解しやすい資料を作るスキルも求められます。
ただし、企業によっては書類作成などは別の事務職の社員が行う場合もあります。
いずれにしても書類作成=パソコン能力はどの仕事においても重要なスキルですので身につけておきましょう。
読解力ー法律の理解
相手が何を言わんとしているかの読解力や契約書を作成する上での法律関係の理解も必要になってきます。
スタッフさんとの会話のキャッチボールはもちろんのこと、法律に関する理解も必要です。
具体的な法律は以下のとおりです。
・労働者派遣法
・労働基準法
・労働契約法 など
他にも人が働くうえで必要な法律はたくさんありますが、メインは上の3つになります。いきなり全ての法律を覚えていくことは難しいですが少しずつ覚えていきましょう。
相手を見極める
派遣営業は多くの人と接するため人を見極める能力が必要です。
派遣先でも、この企業はスタッフさんを大事にしてくれる企業かどうか?を見極めていかねばなりません。
また、スタッフさんとの面談でもこの方はきちんと仕事をしてくれる方なのかどうか?を見極めて行かねばなりません。
人の見極め方は難しいので、こればかりは数をこなしていくしかない点もあります。
私の個人的な主観を入れると面談時に、情報をオープンにしてくれない方は少し用心して対応をした方が良いかもしれません。
なぜなら、きちんとした説明をしようとしない雑な印象を持ってしまう点とこちらに対しての信頼を寄せてくれないと思ってしまうからです。
仕事はやはり双方の信頼関係が大事ですので、デメリットもメリットも教えてくれる方と付きあっていきたいですよね。
派遣営業としての女性ならではの強み
派遣営業は女性ならではの強みを活かすことのできる職種でもあります。
業務の中で活かせる強みを知り、転職の際にもアピールしましょう。
具体的にどういった点が活かせるかを説明していきます。
細やかな気遣い
派遣営業は派遣先企業と派遣スタッフとの間に入り、両者に寄り添った対応が求められます。
どちらからの要望を聞く際にも相手が求めていることを丁寧に聞き出し、最適な案を提案していきます。
その際、相手が直接話をしていなくとも、普段の会話や仕草などから心の中に秘めている要望にも気づけるかどうかで提案する内容は変わってきます。
気遣いができる人ほどこうした思いを察する能力を持っており、女性はこうした細やかな気遣いができる傾向にあります。
それによって男性では気付けないニーズに気づくことがあります。
女性ならではの視点が派遣営業において大きな強みになりますね。
同姓同士だからこその対応ができる
派遣スタッフは女性が多い傾向にあり、担当が同性同士であれば話しやすいという人が多いです。
派遣先での困ったことや不満などが相談しやすくなれば、派遣スタッフが快適に働ける環境に対しての問題解決が早くできますよね。
何かトラブルや相談があった場合にも同性だからこそのアドバイスや解決策を提案できるため、解決までの道のりが早い可能性がありますね。
女性の派遣営業は長く働ける?家庭とのバランスは?
ここでは、派遣営業として女性が長く働いていけるかどうかを解説していきます。
結婚後の働き方・雇用形態
人材派遣会社は大手企業から中小企業までたくさんあり、雇用形態の選択肢もさまざまです。
正社員としてフルタイムで働いていたが、結婚を機にパートに変わるなど働き方を変えるときもあります。
結婚後も営業を続けることはときとして、難しいときもありますが営業職はある程度自分の裁量で業務をコントロールすることができます。
家族の理解があれば、そのままフルタイムで仕事と家庭を両立させることも可能です。
とはいいつつも、普段から残業が非常に多かった勤務先であれば、別の企業へ転職を目指す例もあります。
子育てしながら働ける?
ある程度社員数の多い大手企業では、子どもをもつ女性社員にとって働きやすい職場環境づくりに積極的に取り組む傾向が見られます。
普段から残業時間を厳しく管理して長時間残業がないようにしたり、産休・育休に関する制度を充実させていたりする企業が多いです。
大手派遣会社によっては社内の託児所を完備している派遣会社もあります。
女性が一生働ける仕事?
派遣営業は厳しいことも多いですが、仕事を通してたくさんの人と出会え、心からの「ありがとう」と声をかけてもらえるものです。
スキルを磨いて力を発揮し、たくさんの部下を束ねているような女性社員もいます。
人と深く関わっていく人材派遣会社の仕事にやりがいを見いだせれば、長年働き続けることができます。
ただし、人材派遣会社はたくさんあり、職場によって労働環境や残業の状況などは異なります。
できるだけ多くの情報を入手し、自分にとって働きやすいと思える職場を選ぶことが、長くキャリアを築いていくためには重要なポイントとなってきますね。
私が思う派遣営業のぶっちゃけトーク
一通り、女性の派遣営業の流れを解説してきましたが私が個人的に感じている内容をお伝えしていきます。
主観の意見になりますので、お見苦しい点はご容赦ください。
大切なのは決断力
どの派遣先企業と付き合っていくかや、面談したスタッフを紹介するかどうか?の最終判断は営業にかかってきます。
正直、この企業にこのスタッフさんは紹介できないと感じたのであれば紹介しないことをオススメします。
なぜなら、この仕事をしていくと最初に感じた違和感は段々と当たってくるからです。
仮に、能力的に厳しい方を紹介するときなどは前もって派遣先企業にもその旨を伝えておきましょう。
そうすることで、人の紹介で失敗した時でも保険をかけておくことができます。
スタッフさんに必要以上に手をかけすぎないで
「手をかけすぎないで」の真意は文字通りです。
スタッフさんの管理人数が多くなってくると、中には1人や2人は理不尽なワガママを言ってくる派遣スタッフもでてきます。
そんなワガママなスタッフに振り回されてしまっては他のスタッフさんへの対応や新しい顧客を獲得するための時間が奪われてしまいます。
また、何より自分自身もストレスが溜まってしまい仕事のパフォーマンスを発揮できなくなります。
細かい気遣いなども大事ですが、あまりに気にかけすぎてしまうと時としてスタッフさんがワガママになってしまうときもあるので、適度な距離感を心がけていきたいですよね。
激務かどうかは会社による
私自身、2社派遣会社を経験して来ましたが、1社目は必ず朝は全員でミーティング。
夕方は朝礼ならぬ夕礼もして情報共有などを徹底した会社でした。
営業会議なども必ず週に1度はありました。
その会議が会議のための会議になっていないか?業務の目的が明確になっているか?
また、定時後の登録スタッフさんへの夜遅くまでの家電対応などで毎日22時頃まで残業などもありました。
現在の2社目はそういった会議のための会議などはありません。
夜遅くのどちらかと言うと効率が悪い家電対応などもないため、残業は少なく帰れています。
営業として、派遣会社へ面接に臨む際は1日の流れや会議の数などを聞いてみても良いかもしれませんね。
まとめ【理想の人材派遣会社の見つけ方】
いかがだったでしょうか?
実際のところ、派遣営業に限らず仕事はやってみないことにはどの仕事が自分に合うかどうかはわかりません。
また、その仕事が天職だったとしてもその働く場所が自分の価値観とマッチするかどうかは入ってみないことにはわかりませんよね。
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また、派遣営業として働く前に転職エージェントでの面談をすることで、スタッフ側の体験もできるので経験としていかがでしょうか?
doda
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